世界三大珍味のトリュフってどんな味?
世界三大珍味といわれているトリュフは高級な食材としても有名です。どんな味がするのかトリュフだけを食べて確認することはなかなかないでしょう。珍味というからには今まで食べたことがない味がするのでは、と考えている方も多いかもしれません。この記事ではそんなトリュフの味や香り、種類や使い方などについて解説しますので、トリュフの味を知りたい方や料理で活用したい方は参考にしてください。
トリュフとは
まずはトリュフの基本データや旬の時期、栄養や歴史などについて紹介します。どうやって食べられるようになったのかなどを見ていきましょう。
トリュフの基本データ
学名 | Tuber |
英名 | Truffle |
科名 | 子嚢菌門セイヨウショウロ科 |
別名 | 黒いダイヤ |
和名 | 西洋松露 |
原産地 | ヨーロッパ |
形態 | きのこ |
トリュフの歴史や由来
紀元前の16世紀からトリュフは人類の歴史の中に存在しており、その頃から健康によいといわれていました。しかしその後歴史から消え、14世紀のヨーロッパで再度注目されるようになり、フランス料理などで活用されるようになったのです。「トリュフ」はラテン語の「こぶ」「塊」などが由来しており、チョコレートのトリュフはこのトリュフに似ていることからそう呼ばれました。「黒いダイヤ」と表現されるトリュフはさまざまな文献で「台所のダイヤモンド」とも表現され、高級食材として名をはせています。
トリュフの旬の時期
トリュフは黒い塊で、植物の種に似ていますがきのこの一種です。そのため旬の季節は秋のように考えられますが、トリュフは秋だけではなく冬や夏も収獲ができます。サマートリュフや冬トリュフなどと呼ばれるものもあり、その時期においしく食べられるのです。収獲された季節を確認してから旬の時期に食べるようにしましょう。
トリュフの栄養や効能
美容にもよいといわれているトリュフには、ビタミンDやジアスターゼが豊富に含まれています。ほかにもマグネシウムやリン、亜鉛などのミネラル、食物繊維なども含まれており、整腸作用などの効果が期待できます。またジアスターゼは消化酵素の1つで、胃腸を助ける効果があります。
トリュフの味
ではトリュフの味について解説します。例えば何に似ているかや、食感はどんな表現であらわされるかなどをご紹介します。
主張しない味
トリュフだけを食べると味があまりないという表現が多く、料理に添えられていてもその味を損なうような強い味はしません。またじゃがいもに似ていると表現されることもあり、素朴な味であることがわかります。ほかにもしいたけやマッシュルームの味に似ているともいわれ、きのこの仲間であることが実感できるでしょう。
食感が特徴的
トリュフはきのこの仲間ですが、食感はほかのきのこと異なり、口に含むとサクッとしています。料理に添えられると、トリュフの食感と料理の食感を楽しみながら食べることができるでしょう。グニグニとしたきのこ特有の食感はあまりないのが特徴です。
トリュフの香り
トリュフが世界三大珍味とよばれるのはその香りが特徴的だからです。ほかの食材には出せない個性的な香りが鼻を抜け、料理の味をさらにひきたてます。ここではそんなトリュフの香りについて解説しましょう。
濃厚で芳醇な香り
黒いダイヤとよばれるほど魅力的なトリュフの香りは、上品ですばらしい芳香と評されていますが、ほかにも強いスパイスのような香りとも表現されています。また土や森のような大地の香りがするといわれたり、にんにくに似ているといわれたりと、強く濃厚で芳醇な香りがするといえるでしょう。
高級食材を引き立てる香り
トリュフの味は素材を邪魔せずほぼ無味であるといえますが、香りは濃厚で芳醇です。あまりに強い香りなので料理を邪魔してしまいそうですが、その逆でトリュフを使うことで食材の魅力がひきだされよりいっそうおいしくなります。特に肉料理やパスタなど油の多い料理に活用され、トリュフの香りを堪能することができるのです。