干し芋とは
さつまいもを蒸したあとに干し、乾燥させた食べ物が干し芋です。形は、薄く平に切る平切り干しや、スティック状に切る角切り干しなどがあります。少し水分がある状態のため、ねっとりとした食感が特徴です。最初は、保存食として全国に広まりました。さつまいも特有の甘さを感じられる食品で、年齢・世代を問わず食べられるため、長く親しまれています。
干し芋は手作りできる
店頭で見かけることも多い干し芋ですが、一番多く生産しているのは茨城県です。茨城県で干し芋に使われている品種は、一般的には手に入れにくいかもしれませんが、自家製干し芋は他の品種を使ってもかんたんに作れます。まずは、干し芋に使われるさつまいもについて、詳しく見ていきましょう。
干し芋に使われるさつまいも
干し芋を一番多く生産している茨城県では、「玉豊」と呼ばれる品種を使っています。玉豊は、くせのない適度な甘みと、やわらかさが特徴です。口に入れて噛めば噛むほど、甘さが強くなります。その他には、あとを引く甘さと、粘りけが特徴の「いずみ」や、比較的新しい品種で、ほんのりとした優しい甘さを感じられる「玉乙女」が有名です。
紅はるか、安納芋は手に入りやすい
自家製干し芋を作る場合は、「紅はるか」や「安納芋」という品種のさつまいもを使うことをおすすめします。店頭で見かけることも多く、入手しやすいでしょう。紅はるかは、適度に甘さがあり、しっとりとした口当たりが特徴です。安納芋は、紅はるかよりも、さらに甘さがあり、口当たりもやわらかく、ねっとりとしています。
干し芋のかんたんなレシピ
お好みのさつまいもの品種を選んだら、いよいよ干し芋づくりに挑戦してみましょう。ここでは、干し芋を初めて作るという初心者の方も、かんたんに作れるレシピをご紹介します。干し芋を蒸す方法は、炊飯器や電子レンジでできる方法です。乾燥の方法も、天日干しやオーブンを使った方法に分けて紹介していきます。
準備する材料・道具
材料
- さつまいも3本(中くらいのサイズ)
- 水(炊飯器用)
- 炊飯器か電子レンジ
- ラップ(電子レンジ用)
- オーブンか干し網、かご
- クッキングシート(オーブン用)
- 竹ぐし
- 包丁
出展:写真AC