干し芋の作り方①蒸す
さつまいもをよく洗ってから、蒸す工程に入ってください。炊飯器で蒸す方法と、電子レンジで蒸す方法に分けて、ご紹介します。
【蒸す方法その1】炊飯器
- 炊飯釜に、さつまいもを入れる
- 水を3合くらいまで注いだら、炊飯ボタンを押す
- 炊飯が終わったら、竹ぐしで、蒸し加減の確認をする(竹ぐしが、軽くスッと通れば蒸し上がり)
【蒸す方法その2】電子レンジ
- さつまいもをラップで包む
- 電子レンジの500wで15分ほど加熱する
- 加熱が終わったら、竹ぐしを使って、やわらかさの確認をする
竹ぐしが、さつまいもに軽くスッと通れば蒸し上がりですよ。
注意ポイント
さつまいもに竹ぐしを刺して、すぐにスッと刺さらない場合や、もっとやわらかくしたい場合は、再度加熱しましょう。炊飯器も電子レンジも、5分くらいを目安に、確認しながら加熱します。
干し芋の作り方②皮をむく
- 熱い状態のさつまいもを、ふきんやキッチンペーパーで包む
- 竹ぐしや、つまようじを使って皮をむく
- 皮をむいたら、少し冷ましておく
さつまいもの皮に、スッスッと縦に筋を入れると、皮をむきやすくなりますよ。やけどに注意してくださいね。
注意ポイント
さつまいもは加熱をして、時間が経つと表面が黒っぽくなる場合があります。これは、皮の近くに含まれている物質が反応して、黒くなっているのです。食べられますが、気になる場合は、皮を厚くむいてください。黒くなりにくいので、見ためもきれいなうえに、硬くならずに仕上がります。
干し芋の作り方③薄く切る
- 包丁で、さつまいもの両端を切る
- さつまいもの繊維を切らないように、縦に切っていく
食べやすい大きさに、薄く切ります。厚さの目安はだいたい1cmくらいです。
注意ポイント
さつまいもの繊維を切ってしまうと、形がくずれやすくなります。繊維に気をつけて、薄く切りましょう。お好みで小さく切るのもいいですし、スティック状に切ると持ちやすくなります。乾燥させやすく、食べやすい大きさを意識して切ることもポイントです。
干し芋の作り方④乾燥させる
乾燥の方法は、室外干しと室内干しがあります。室外に干す天日干しは、じっくりと作る昔ながらの方法です。より本格的な干し芋を作れます。オーブンは、室内干しのなかでも、短時間で干し芋を作れるので、手軽な方法です。どちらも、おいしく完成するので、安心して挑戦してみましょう。
【乾燥方法その1】室外で天日干しにする
- 干し網や、かごなどにさつまいもを重ならないように並べる
- 天気のよい日に、3日から5日ほど天日干しで乾燥させる
- 両面を、しっかり乾燥させることが大切なので、ときどき裏表をひっくり返す
夜になったら、室内に入れてくださいね。
【乾燥方法その2】室内でオーブンを使う
- オーブンを100℃に設定し、予熱する
- 天板にクッキングシートを敷き、さつまいもを重ならないように並べる
- 天板をオーブンに入れ、100℃で1時間加熱する
- 裏返して15分から30分加熱
- 加熱し終わったら、あら熱をとり、干し加減の確認をする
注意ポイント
水や、雨に濡れると、かびが繁殖するおそれがあります。天日干しの場合、鳥や他の動物が干し芋を狙うおそれもあるので、注意が必要です。ネットをかけるなどの対策をしましょう。オーブンを使う場合は、さつまいもが熱い状態では、干し加減が分かりにくいので、少し冷めてから確認します。
干し芋の作り方⑤完成
天日干し、オーブンのどちらで乾燥させた場合でも、さつまいもが縮む、または少し透明感が出てくれば完成です。適度に乾燥をさせた干し芋は、食感がしっとりとしていて、甘さが十分にあります。しっかり乾燥させると、噛みごたえがあり、甘さも控えめです。お好みに合わせて、完成させてください。
注意ポイント
完成した干し芋の表面全体に、白い粉がついている場合があります。これは、さつまいものでんぷん質が変化したものです。甘さや旨みが増している証拠なので、食べられます。注意が必要なのは、一部分だけ白く盛り上がっている、もしくは白いかたまりになっている場合です。白かびの可能性がありますので、食べられません。
炊飯器は白米モードでも良いですが、よりやわらかく、ねっとりとした蒸し上がりにするときは、ゆっくり炊飯が行われる玄米モードがおすすめですよ。