サザエのつぼ焼きの焼き方!自宅で簡単においしく調理できる方法を紹介!

サザエのつぼ焼きの焼き方!自宅で簡単においしく調理できる方法を紹介!

サザエは食用の大型巻貝として有名です。ネット上でもたくさんのレシピが紹介されています。中でも人気なのがつぼ焼きです。中身を取り出して味付けして作る方法と、中身を取り出さない焼き方があります。自宅で簡単にサザエのつぼ焼きを作る方法をご紹介しましょう。

記事の目次

  1. 1.バーベキューでも人気の磯の味サザエ
  2. 2.サザエのつぼ焼き(1)中身を出して煮る作り方
  3. 3.サザエのつぼ焼き(2)中身を出さない焼き方
  4. 4.サザエのつぼ焼きをおいしく食べよう

バーベキューでも人気の磯の味サザエ

出典:写真AC

サザエは海に生息する食用巻貝の一種です。大型で、殻高も殻径も10cm以上になります。らせん状の厚い石灰質の蓋を持つのも特徴です。殻にトゲトゲがあるイメージですが、トゲがないものもあります。海流のある場所では流されにくいようにトゲが発達するといわれますが、遺伝的な要素も関与することがわかってきました。旬は冬から春で、産卵期の夏は身が痩せます。

サザエはやっぱりつぼ焼き!

サザエは刺身でも食べますが、最も一般的な食べ方はつぼ焼きでしょう。ネット上でもさまざまなレシピが公開されており、バーベキューでも人気のメニューです。つぼ焼きの作り方には、一度中身を取り出してから殻に戻す方法と、中身を出さずにそのまま火にかける焼き方があります。

まずは、サザエの中身を取り出して煮る作り方をご紹介するぞ。このレシピだとちびりちびりと味わえるので、酒の肴にもぴったりじゃよ。

サザエのつぼ焼き(1)中身を出して煮る作り方

サザエの中身を取り出して切り、煮て味付けしてから殻に戻したものも、つぼ焼きと呼ばれます。苦みの強い部分や砂が入っている部分を取り除き、適度な大きさに切って調理するので、食べやすさが人気です。ほどよい加減に味付けがしやすいので、自宅でもおいしくできます。中身の取り出し方や下処理、味付けの仕方などをくわしくご説明しましょう。

ではまず、身の取り出し方じゃ。

つぼ焼きの作り方①中身の取り出し方

貝の身を取り出します。サザエを画像左のようにしっかりと持ち、貝むき(なければテーブルナイフやスプーンの柄など)を蓋の隙間に挿し込んでください。真ん中の画像の黄色い矢印のように貝むきを回して、貝の身を切断します。ここで取り出されるのは、蓋がついた筋肉質の部分です。

殻の中にはまだ内臓が残っていますので、これを取り出します。まず、画像左の黄色い点線で示した部分にある貝柱を外してください。貝殻の内側に沿うように人差し指を曲げて入れ、貝の中をなぞるように回すと、貝柱が外れます。貝殻が小さい場合は、小指を使うとよいでしょう。

貝柱が外れたら、画像左のオレンジ色の矢印の向きに回すと、貝の肝が出てきます。蓋と身、貝柱と肝、貝殻の3つに分かれました(画像右)。殻を器として使う場合は、煮沸消毒すると安心です。

次は下処理じゃ。硬い部分や苦い部分、砂を含む部分などを取り除き、可食部だけを残すぞ。

つぼ焼きの作り方②下処理

サザエの口は硬くて食べられません。身についている赤っぽい部分が口です。画像のようにV字形に切り取りましょう。

蓋を外します。蓋を下にして置いて身を支え、蓋と身の境目に包丁の刃を入れて切りましょう。蓋は盛り付けで使うので、とっておきます。

内臓の部分から、貝柱を外して食用とします。肝の先端の渦巻きの部分も、苦みはなく食べられるので、切り取りましょう。貝柱と渦巻きの間の部分には砂袋や胃袋があり、苦みや砂の原因となるので捨てます。

食べられる部分だけを取り出せました。貝柱と身は食べやすい大きさに切ります。これで下処理は完成です。

次は味付けじゃ。味が濃くなりすぎたり、身が硬くなりすぎたりしないようにしよう。

つぼ焼きの作り方③味付け

サザエの可食部を煮ましょう。今回は生シイタケを貝と同じくらいの大きさに切って、一緒に入れています。最初は昆布だしと酒だけを入れて煮てください。酒は生臭さをおさえてくれます。あくが浮いてきたらていねいにすくいましょう。

みりんと醤油を加え、お好みの味付けに整えます。加熱時間はサザエの大きさにもよりますが、全体で5~10分程度です。加熱し過ぎると身が硬くなるので気をつけましょう。

焼く工程も楽しみたい場合は、生の具を貝殻に入れて調味液を満たし、火にかければよいぞ。その場合も加熱し過ぎは禁物じゃ。

つぼ焼きの作り方④盛り付け

器の上に貝殻を置いて盛り付けます。蓋の外側(白くざらついた面)を上にして置き、らせん状の溝にサザエのトゲを入れると安定しやすいです。殻の下に塩を盛って安定させる方もいます。殻に、肝と貝柱、身としいたけをバランスよく入れてください。

上に三つ葉などの青みを添え、熱々の煮汁をかけながら殻に満たします。サザエのつぼ焼きの完成です。

うまそうじゃのう!次は中身を取り出さずに火にかける焼き方じゃ。

サザエのつぼ焼き(2)中身を出さない焼き方

出典:写真AC

次は、豪快にそのまま火にかける焼き方です。焼き網以外に、オーブントースターや魚焼きグリル、フライパンなどでも焼けます。火加減は弱火から中火です。ぐつぐつしてきたらお好みで調味液を入れます。醤油だけだと塩加減が強くなりすぎることがあるので、酒:醤油を1:1程度に合わせて小さじ1杯程度入れるとよいでしょう。お好みでだしやみりんを加えても結構です。

加熱し過ぎに注意

調味液を加えて再びぐつぐつしてきたら火を止めます。加熱時間は貝の大きさや火加減にもよりますが、8~15分くらいです。金串などで中身を取り出して召し上がってください。火傷をしたり、おいしい煮汁をこぼしたりしないように注意しましょう。

最初に蓋を下にしてあぶってから、上を向けて焼くと、蓋が取れやすいという方もおるぞ。

サザエのつぼ焼きをおいしく食べよう

サザエは磯の香りを楽しめる巻貝です。大型のサザエだと迫力があり、バーベキューのメニューとしても人気があります。つぼ焼きのレシピは簡単です。ぜひ自宅でもサザエのつぼ焼きを作ってみてはいかがでしょうか。

参考動画

本記事は銀座渡利様のYouTubeチャンネルを参考にさせていただきました。いろいろな魚介類のさばき方や調理のポイントを、本職の料理人が解説してくれます。よろしければぜひご覧くださいませ。

銀座渡利様のYouTubeチャンネルはこちら

銀座渡利 - YouTube
【プロフィール】 ・東京銀座の鮨屋で働いていた板前です。 ・2020年10月1日に、個室を間借りする形で、鮨 渡利(@渋谷青山)を開業いたしました。 料理はそれぞれが「自由に」作ることが一番大切なのかな?と考えおりまして、(細かい分量を出さないこともありますが、)皆さんが、視聴後に、ご自身で料理をして、美味しかっ...
jitsu
ライター

jitsu

薬科大学卒業後、食品や水の検査に携わっていました。ものづくりと読書が大好きで、家の中は手芸作品でいっぱい!いろいろな木の実を集めたり、植物の写真を撮影したりするのも趣味です。里山づくりに参加しており、放置竹林伐採作業や自然工作イベントのスタッフの経験があります。

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