クリスマスの定番菓子「シュトーレン」とは?その意味とレシピを紹介

クリスマスの定番菓子「シュトーレン」とは?その意味とレシピを紹介

シュトーレンはドイツのクリスマスの定番で、近年日本でも注目されているお菓子です。シュトーレンの意味や簡単な作り方、アレンジレシピ、クリスマスプレゼントとして喜ばれるシュトーレンも厳選して紹介します。本場の楽しみ方も知り、自分にあうシュトーレンを楽しみましょう。

記事の目次

  1. 1.シュトーレンとは
  2. 2.シュトーレンの意味
  3. 3.シュトーレンの歴史
  4. 4.シュトーレンの材料と作り方
  5. 5.シュトーレンの食べ方
  6. 6.シュトーレンのクリスマスアレンジ
  7. 7.プレゼントにおすすめなシュトーレン3選!
  8. 8.クリスマスにはシュトーレンを!

シュトーレンとは

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シュトーレンとはたくさんのドライフルーツやナッツがたっぷりのバターと一緒に練りこまれたお菓子で、ドイツのクリスマの定番です。表面には粉砂糖がまぶされています。長細い形をしていて、ずっしりと重く日持ちするのが特徴です。スライスされて販売されているものが多いですが、まるまる1個で売られているものもあります。

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日本でもクリスマスが近づくとパン屋の店頭に並び、クリスマスのお菓子として人気が出てきました。しっとり食感を好む日本人にあわせて、本場ドイツよりもバターをふんだんに使い、やわらかく仕上げた小型のかわいらしいものが人気を集めています。やわらかい分日持ちはしません。日本では小さなサイズのものや、薄くスライスされたものが好まれる傾向にあります。

シュトーレンの意味

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シュトーレンとは、ドイツ語で「Stollen」と書き、「坑道」という意味です。パンを切った断面が、坑道に似ていることから名付けられました。トンネルのような通り道を壁でしっかり固めている風景と、ずっしりしているとはいえ空洞もあり、外側は粉砂糖でしっかりコーティングされている断面を重ね見たのだといわれています。

シュトーレンの歴史

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シュトーレンの歴史は古く、実は「シュトーレン」という名前になる150年前から存在していたといわれています。当初はバター禁止令が出されていたことから固く人気のないパンで、なんとかバターを入れられるようになってから流行しました。歴史書にも、キリスト教の教皇に「シュトーレンにバターを入れたい」との要望が出され、却下された逸話が残っています。

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またシュトーレンはクリスマスの贈り物としての歴史もあります。これは真っ白な粉砂糖にくるまれたパンが、布にくるまれた幼子のイエス・キリストのように見えたので、縁起がよく感じられたからだといわれています。キリスト教とともに発展してきたヨーロッパ、ドイツならではの歴史です。

シュトーレンの材料と作り方

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シュトーレンはたくさんの具材が入っているので一見作るのは難しそうです。しかし、実は作り方はとても簡単で、それも長きにわたって人気を集めてきた理由のひとつでしょう。自宅でも簡単に作れるので、「人気の味を食べてみたいけれど食べ切れるかわからない」という人や「市販のシュトーレンは高い」という人などは自分で作ってみましょう。

材料

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材 料(2~3本分)人分)

  • ※25cm1本、15cm2本の分量です

    (または25cm2本分)

  • ミックスドライフルーツ・ミックスナッツ合わせて200g
  • ラム酒(漬け込み用)50cc
  • 強力粉300g
  • 薄力粉50g
  • 塩5g
  • 砂糖50g
  • ドライイースト5g
  • マーガリン(またはバター)100g
  • 卵1コ
  • ラム酒(漬け込みの残り)+牛乳80cc(生地の状態を見て牛乳をプラス)
  • 粉糖大さじ2~3
  • シナモンパウダー(お好みで)少々

ドライフルーツやナッツは本場のシュトーレンには欠かせませんが、苦手な人は抜いたり別のものを入れてかまいません。また洋酒は香り付けなのでバニラエッセンスやシナモンパウダーなどで代用することもできます。さらに強力粉と薄力粉、ドライイーストをホットケーキミックス400gで代用してもかまいません。その場合はふっくらとしたシュトーレンになり日持ちしなくなります。

作り方

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より風味を豊かにするためには前日からドライフルーツを洋酒に漬け、焼いてからも1日以上休ませる必要があります。そこまでこだわりがなければ、漬けこまず別々に加えて作り、焼き立てを食べる食べ方もありでしょう。ただし、より香りが楽しめるのはしっかり漬けこみ、焼いてからも休ませたほうです。以下のレシピでは、実質の作業時間は1時間ほどになります。

作り方①ドライフルーツの準備

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ドライフルーツと洋酒をポリ袋に入れて、しっかりと空気を抜いて封をします。そしてそのまま一晩漬けておきましょう。翌日、漬けこんだドライフルーツをざるに上げ、しっかりと汁気を切ります。このとき漬けこんでいた洋酒は捨てずに取っておきましょう。

作り方②ナッツの準備

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クッキングシートを敷いた天板にナッツを広げて、150℃のオーブンで15分程度ローストします。オーブンでのローストが難しかったり面倒だったりする場合には、トースターやグリルを使用しても大丈夫です。香りを出したいだけなので、フライパンでから煎りしてもかまいません。

作り方③生地の準備

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大きめのボウルに強力粉、薄力粉、塩を入れて泡立て器で混ぜ、砂糖とドライイーストも加えてさらに混ぜましょう。まんべんなく混ざればマーガリンを加え、マーガリンの塊をつぶすようにさらに混ぜ合わせます。マーガリンの塊がなくなれば溶きたまごを加え、ここで泡立て器からヘラに持ち替え、さらに混ぜていきます。

作り方④生地をこねる

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ここで、取っておいた漬けこみで残った洋酒を、牛乳とあわせて80ccにします。そして洋酒と牛乳をさきほど混ぜあわせた生地に加えます。そこからさらに、生地を混ぜていきます。生地に粉っぽさがなくなれば、手でしっかりとこねましょう。ひとかたまりになってくれば準備していたドライフルーツとナッツを加え、丸くひとつにまとめます。

生地が硬くてまとまらないときは、牛乳を足して調整すればよいんだよね。ゆるすぎには注意!

作り方⑤発酵して休ませる

フリー写真素材ぱくたそ

ボウルに濡れ布巾をかけ、ひとつにまとめた生地が1.5~2倍に膨らむまで暖かい室内で発酵させましょう。発酵が終われば、打粉をした台に生地を置いて2等分にして丸め、濡れ布巾をかけてさらに15分程度生地を休ませます。

発酵を急ぐときはオーブンの発酵機能を使えばいいよ!

作り方⑥めん棒でのばす

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まず台にしっかりと打粉をしましょう。それからそれぞれの生地を、1.5cm厚くらいの楕円形にのばします。横長に置いて手前2/3を折りかぶせ、真中が高くなるように折りかぶせた側をめん棒で押してのばすのがポイントです。

作り方⑦2次発酵

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クッキングシートを敷いた天板に生地を並べて濡れ布巾をかけ、1.5倍ほどに膨らむまで再度暖かい室内で発酵させます。このときにオーブンも180℃に予熱しておきましょう。

作り方⑧焼いて冷ます

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180℃に予熱したオーブンで30分ほど焼きます。焼き上れば、すぐに表面にマーガリンをぬって冷ましましょう。

作り方⑨粉砂糖をまぶして完成

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完全に冷めてから、全体に粉砂糖をまぶします。粉砂糖がはがれないようにラップで包めば完成です。1日以上休ませると味がなじみおいしくなります。

食べるときにもまた粉砂糖をかければ簡単においしく完成ね!

2本作って、1本を小さな塊にわけてプレゼント用にすることもできます。その際は、粉砂糖をたっぷりとまぶしてからラップでしっかりと包み、その上からラッピングをするようにしましょう。粉砂糖をたっぷりと使わないと、せっかくの生地とのコントラストカラーが台無しになってしまうので要注意です。

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シュトーレンの食べ方

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