塩の種類・選び方まとめ!採れる場所の違いと精製塩と自然塩の違いとは

塩の種類・選び方まとめ!採れる場所の違いと精製塩と自然塩の違いとは

販売の自由化によってさまざまな種類の塩を見るようになってからずいぶん経ちましたが、何がどう違うか知っていますか?海塩、岩塩、湖塩などの種類や精製塩と自然塩の違いなどで随分と味が変わります。特に精製塩と自然塩の選び方と注意点を知っておくと健康にも役立ちますよ。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.塩とは
  3. 3.塩の種類
  4. 4.塩の選び方【料理別】
  5. 5.加工の種類の違い
  6. 6.塩の選び方の注意点
  7. 7.塩による味の違い
  8. 8.まとめ

塩の選び方【料理別】

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世界中でとれる塩ですが、それ故にその数は膨大。味付きの塩も含めれば本当に数えきれないのではないかというほどの塩があります。お好みの塩をいくつか揃えておけば、選び方で食事も楽しくなるはずです。いくつか料理に合わせた塩をご紹介します。

①天ぷら

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自宅では醤油や天つゆという方も多いのでは。しかし料亭などに行くと天ぷらと一緒に塩が出てくることがあります。醤油とはまた違った味わいであっさりといただけます。油っぽい天ぷらに合う塩は粒が細かく酸味のあるものがおすすめです。

②肉や赤身の刺身

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赤身のお肉は牛肉でもお刺身でも、粒の大きな塩辛いものがおすすめです。海外の映画や番組でステーキにキラキラした粒状の塩がかかっているのをみたことがあるという方もいるのではないでしょうか。たしかにサラサラとした細かなものでは脂と一緒に溶けてしまいますよね。食べた後も口の中に塩辛さが残るようなものを選びましょう。

③イカの刺身

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刺身の中でもひときわあっさりしたイカの刺身も塩で食べるとまた格別な味わいとなります。特別いいイカではなくても塩で食べるだけで絶品となることも。イカの刺身の場合は甘みや苦味のあるまろやかなものを選びましょう。粒も比較的しっかりしている方がいいでしょう。

④トマト

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トマトなど、野菜にかける塩の場合は粒の細かなサラサラしたさっと溶けてしまうものがおすすめです。塩辛さの少ない、甘味と苦味のあるものを選びます。サラダにかけても野菜とのなじみがいいのでドレッシングのようにも使えますね。

おにぎり

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おにぎりの塩にもこだわってみましょう。おにぎりは海水塩がおすすめ。まろやかなのでお米の甘みが引き立ちます。塩を作るときに一緒に海藻を入れて釜で炊いた藻塩という塩もあります。昆布のような香りがほのかにするため、一段と美味しくいただけますよ。

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このように脂っこいものほどシャープでキレのある塩を、あっさりしているものほどまろやかなものを選ぶと素材の味が引き立ちます。塩のちょっとした選び方でこんなにも使い分けができるのですね。

加工の種類の違い

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塩に採取できる場所での種類の違いの他に、精製塩と自然塩の違いがあります。2014年ごろに起きた自然塩ブームで、消費者の混乱があったことから公正取引委員会は天然塩や自然塩の表示、ミネラルたっぷりなどのミネラルの優位性をうたう表示を禁止しています。パッケージを見ただけでは天然塩か自然塩かわからなくなっています。

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しかし、精製塩か自然塩かの見分けはつけたいもの。というのも、この2つを見分けられることによって味の違いの他に健康への影響も関係してくるからです。精製塩と自然塩との違いをご紹介します。

精製塩とは

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精製塩は輸入した塩を一度溶かして精製したもの。加工するときにミネラルなどの不純物が全て取り除かれています。そのため塩化ナトリウムの濃度は99パーセント以上と非常に高濃度。理科の実験で作った塩のような感じですね。

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もうひとつはイオン交換膜透析法というやり方で海水を濃縮させる方法で作った精製塩です。精製塩の特徴は塩化ナトリウムがほとんどであるため、味に雑味がなくて塩辛く、粒も揃っていてさらさらしています。そのため水にも溶けやすいです。

自然塩とは

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自然塩(天然塩)とはなんの加工もされていない塩のことです。熱も加えられておらず、天日にや風にあてて作られています。そのためさらさらした感じはなく、しっとりしていて粒の大きさもバラバラ。ミネラルなどの不純物も含まれているので味も苦味があるのが特徴です。塩化ナトリウムの濃度はおおよそ78パーセント程度。ただし、注意点として自然塩でも90パーセント以上が塩化ナトリウムのものもあるということ。後述の見極め方で自然塩かそうでないかがわかります。

粗塩は自然塩

塩の種類の中に粗塩があります。粗塩は海水を濃縮して作った塩。自然塩に当たります。だから触ってみるとしっとりしていますよね。おきよめなどに使用するのも粗塩です。粗塩は水にもさっと溶けやすく、煮物などに使うとまろやかになるので味付け用の塩として選んでみてはいかがでしょうか。

再生加工塩というものも

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塩には再生加工塩という種類もあります。料理でよく使われる伯方の塩や瀬戸のほんじおなどがこの再生加工塩にあたります。再生加工塩とは、輸入してきた海塩を一度溶かしてからにがりなどを後から加えて作ったもの。

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伯方の塩は海水を使っていますが、大抵は粗製海水塩化マグネシウムを使っています。そう考えると伯方の塩は自然のにがりを使っているため体に優しい塩と言えるでしょう。

Photo by sor

一方瀬戸のほんじおにはイオン膜が使われています。一度電気分解して作った塩化ナトリウムなのですが、ミネラルが多く含まれていて塩化ナトリウム濃度は90パーセントになっています。ですから瀬戸のほんじおは精製塩のような再生加工塩ということになります。

精製塩と自然塩の見分け方

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精製塩と自然塩の見分け方は表示されている内容にあります。精製塩はイオン膜で電気分解されて塩化ナトリウムとミネラルに分けられます。そのため加工方法の表示にはイオン膜と書かれています。さらに100gあたりの塩化ナトリウムが99gであればそれは精製塩ということになります。ですから塩化ナトリウム99パーセントと書かれた食卓塩は精製塩となります。

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しかし、パッケージには表示されていないこともあります。そう言ったときは、ナトリウム〇〇g×2.54で計算してみると塩化ナトリウムの量を割り出すことができます。

なんでも自然塩がいいというわけではない

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こうして比べた感じですと、絶対に自然塩がいい!という感じもありますが、実はそういうわけでもありません。注意点があって自然塩にが入っていたミネラル分、これは舐めると苦味があるのですが、この苦味がお豆腐を作るときに使われるにがりというものです。

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このにがりは成分上硬水と同じはたらきをするため、煮物などの味付けをする場合に入れるとにがりの成分であるカルシウムやマグネシウムがペクチンを硬くするので食べ物を硬くしてしまいます。確かに岩塩をドボンといきなり煮物に入れる人はいませんよね。

フリー写真素材ぱくたそ

伯方の塩は再生加工塩です。にがりは含まれているものの、海水を利用したにがりですので岩塩とはまた違った成分になります。煮物などの和食に合わせる塩はやはり国産の塩というわけです。

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塩の選び方の注意点

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