ベーコンは手作りできる
朝食のパンに焼いたベーコンを乗せて食べるとおいしいですよね。ベーコンは、ほうれん草と一緒に炒めたり、スープに入れたりと、煮て食べてもおいしいのですが、みなさんがよく食べるベーコンは市販品なのではないでしょうか?実はベーコンって手作りできるって知っていましたか?今回は手作りベーコンの作り方を紹介します。
市販品のベーコンに入っているもの
市販のベーコンの原材料を見てみると、発色剤、コチニール色素などの見た目をよくする添加物、リン酸塩、卵たんぱく、乳たんぱくいった加工しやすくするための添加物が入っています。食品添加物は安全性が気になりますし、卵、乳アレルギーがあるお子さんは市販のベーコンを食べられません。
手作りベーコンは無添加だから安心
手作りベーコンの主な材料は、豚バラ肉、水、塩、砂糖、スパイスというとてもシンプルなものです。市販のベーコンのような添加物は入っていませんし、卵や乳のアレルギーがあるお子さんでも安心して食べられます。
手作りベーコンのポイントは塩抜き
手作りベーコンは、大量の塩が入った調味液で漬け置きして作ります。そのため、塩抜きをして食べられる濃度にしないとしょっぱくて食べられません。塩抜きは、水を張ったボウルに豚バラ肉を漬ける方法と流水にさらしておく方法があります。味見をしながらちょうどよい濃さになるまで塩抜きをするとおいしくできますよ。
ベーコンとは?
ベーコンは、燻製された加工肉です。日本の一般的なベーコンは豚バラ肉が使われています。豚バラ肉は、赤みと脂身が層になっていて焼くと油がジュワと出てきてとてもジューシーというのが特徴です。
ベーコンの製法
ベーコンは『ソミュール液』といわれる調味液で、豚バラ肉を塩漬けにします。その後、塩抜きし、乾燥させてから燻製にした生肉なのです。工程は簡単ですが、作るのにとても時間がかかるという特徴があります。ベーコンは、焼かずに食べれるハムとは違い、必ず焼いてから食べます。
ベーコンに使われる部位
日本では、豚バラ肉を使ったベーコンが一般的ですが、ベーコンには、『ショルダーベーコン』、『ロースベーコン』という名前のベーコンもあります。使っている部位により、名前が異なり、豚肩ロース肉を使うのが、ショルダーベーコンで、ロースの部分を使って作るのがロースベーコンです。
スライスとブロックがある
市販のベーコンは、薄切りで売られているものとブロックで売られているものがあります。スライスは、そのまま焼いてパンに乗せて食べるのに便利ですが、酸化しやすいので保存には不向きです。ブロックタイプのは、好きな大きさに切って使えるのでさまざまな料理に使えます。小分けにして冷凍保存もできます。
手作りベーコンの作り方①道具
ベーコンを作るときに必要な道具は以下です。下ごしらえ、塩漬け、乾燥、燻煙のそれぞれの工程で使用する道具を紹介します。
下ごしらえに必要な道具
下ごしらえに必要な材料は以下です。豚バラ肉が大きい場合は保存袋に入る大きさに切る必要があるので、包丁とまな板が必要ですが、そのままでも保存袋に入るなら、包丁とまな板は不要です。
- フォーク
- まな板
- 包丁
塩漬けから乾燥の工程で必要な道具
塩漬け、塩抜き、乾燥に必要な道具は以下です。
- 鍋
- キッチンペーパー
- ジッパー付き保存袋
- ボウル
- バット
燻煙に必要な道具
燻煙に必要な道具は以下です。燻製器がなくてもできますよ。スモーク用のチップはクルミ、サクラ、ヒッコリーなど種類がさまざまありますが、ベーコンにはサクラがおすすめです。
- 深型フライパン
- 金網
- アルミホイル
- スモーク用チップ
手作りベーコンの作り方②材料
手作りベーコンの基本的な材料は以下です。今回は作りやすい大きさとして豚バラ肉500gで作ります。最低限これだけあればベーコンを作れます。以下ソミュール液の材料を用意しましょう。
【ソミュール液の材料】
- 水・・・500ml
- 塩・・・75g
- 砂糖・・・30g
ワンランク上の風味豊かなベーコンを作るときの材料
基本の材料に香味野菜やスパイスを加えて、風味豊かなベーコンを作るときの材料です。ソミュール液にプラス以下の材料を使います。
- にんにく・・・1かけ
- 玉ねぎ・・・1/2個
- みりん・・・大さじ1
- しょうゆ・・・大さじ1
- カルダモン・・・1粒
- クローブ・・・3粒
- 黒こしょう・・・小さじ1/4
- シナモン・・・小さじ1/8
- ナツメグ・・・小さじ1
- ローズマリー・・・1本
- ローリエ・・・1枚