はちみつの賞味期限
はちみつには賞味期限が書かれています。これは法律上の義務で書かなくてはいけなくなったため、賞味期限が記載されているのです。実際のところ、はちみつ(純正はちみつに限る)は5年以上の賞味期限があるといわれています。しかし「3年以内の賞味期限を販売者が決定する」という決まりから、2~3年の賞味期限が書かれているはちみつが出回っているのです。一般的な賞味期限の意味とはちみつの賞味期限についてご紹介します。
賞味期限とは
賞味期限とは、一般的に「おいしく食べられる期間」のことを意味します。注意したいのは、賞味期限には一定の条件があることです。賞味期限の日付は、未開封で適切な保存方法をしていた場合の日付が記載されています。一度開封した場合は、なるべく早めに食べましょう。
賞味期限が切れても食べられる?
はちみつは、賞味期限が切れても食べられます。はちみつは糖度が高く、水分が少ない食品のため腐りにくいからです。賞味期限が切れたはちみつは、時間の経過とともに、風味や味が落ちていきますが、はちみつの種類によっては、時間が経つにつれて味がまろやかになるものもあります。
はちみつは賞味期限切れでも腐らない?
はちみつは、基本的には腐らないといわれています。はちみつの成分に、はちみつが腐らない理由が隠されているからです。それでは詳しく、はちみつが腐らない理由をみていきましょう。
①糖度
基本的にはちみつ(純正はちみつに限る)は腐ることがありません。腐らない理由は、はちみつは80%以上という高い糖度でできているからです。仮にはちみつに菌が入ってしまっても、その高い糖度により菌は増殖できずに死滅します。そのため腐ることは考えにくいといえるでしょう。塩分が高い食品が腐りにくく、保存に適しているのと同じ仕組みです。
②天然防腐剤
はちみつには「グルコースオキシターゼ」という酵素が含まれています。「グルコースオキシターゼ」が酸素と結合すると、過酸化水素に変わり、とても強い殺菌効果を発揮するのです。過酸化水素の強い殺菌効果で、はちみつに入りこんだ菌を死滅させます。難しく聞こえるかもしれないですが、風邪予防などに、はちみつを舐めることはありませんか。あれは殺菌効果が期待できるからです。はちみつの殺菌効果は、身近なところで応用されています。
はちみつのカビについて
はちみつは保管場所や保存状態が悪ければ、カビが生えて腐ることもあります。こちらでは、はちみつのカビの見分け方についてまとめました。
カビの見分け方
はちみつは保存していると、白く結晶化することがあります。カビなのか、はちみつの成分(ブドウ糖)が結晶化したものなのかを判断することが可能です。はちみつの蓋を取って、湯煎して温めましょう。はちみつが結晶化したものなら、湯煎で結晶が溶けます。カビの場合は、湯煎しても消えません。緑色、青い色、黒い色などの明らかにおかしい色の場合は、カビと判断してよいでしょう。
カビが生えるパターン
はちみつは基本的にカビが生えにくいですが、いろいろな条件が揃うとカビが生えることがあります。はちみつを保存している場所の湿度が高すぎた場合、はちみつの蓋がしっかりと閉まっていなかった場合、はちみつに他の食品や水分が混ざってしまった場合などです。少し気をつけていれば防げます。
はちみつが変色する理由
はちみつは年数が経つと、変色することも珍しくありません。こちらでは、はちみつが変色する理由を色別にご紹介します。
黒色と茶色に変色した場合
はちみつが黒い色に変色するのは、はちみつの糖分とたんぱく質は結合したからです。そして、はちみつがカラメル化すると茶色に変色します。しばらく保存していたはちみつが変色しているとびっくりするかもしれませんが、特に問題なく食べられますよ。ただし、純正のはちみつで、保存状態がよいものという条件つきなので、注意してください。