「しょっぱい」の意味?
塩っぱい(しょっぱい)という言葉は、主に味を表現する言葉として知られています。塩味を意味する言葉です。塩っぱい(しょっぱい)という言葉の語源と方言についてまとめました。
「しょっぱい」の語源と方言
塩映い(しおはゆい)という言葉が、どんどん音が変化していき、「しょっぱい」という言葉になったと考えられています。「しょっぱい」という言葉は、静岡県浜松市を境に東日本で使われている方言です。東日本での「しょっぱい」の意味は、塩味が効いている、塩味が濃いなどの意味を表しています。一方、西日本では、「からい」という言葉を使って、塩味の濃さを表しているのです。この違い、改めて気づいた方もいるのではないでしょうか。
東日本と西日本の「しょっぱい」の違い
東日本と西日本では、同じ塩味を表現するのに違いがありますね。それでは東日本と西日本で味に対して使われる言葉をみていきましょう。塩味と刺激のある香辛料(わさび、からし)で比較していきます。
味を意味する言葉【東日本】
東日本での塩味を表す言葉は、「しおはゆい」が語源の「しょっぱい」という言葉です。東日本では、塩味が濃いことを「しょっぱい」と表現します。そして料理や調味料の味が刺激的なもの、例えば、わさび、からし、などの味を「からい」という言葉で表現します。漢字だと「辛い」ですね。
味を意味する言葉【西日本】
それでは西日本での塩味の表現とわさび、からしなどの刺激のある味の言葉をみてみましょう。西日本では、塩味の濃い味もわさびなどの刺激的な味も「からい」という言葉で表します。特に塩味を主張したいときは「塩からい」と表現するのです。西日本では、「からい」という言葉は、塩味と刺激的な味、両方とも表現できる言葉と言えますね。あまり西日本では、「しょっぱい」という表現は使われない傾向にあります。
「しょっぱい」の他の意味
現代では、塩味が効いているということ以外にも「しょっぱい」という言葉が使われるようになりました。例えば「塩対応」です。「塩対応」という言葉は、誠意のない対応のことを表します。対義語として「神対応」という言葉がありますが、これは機転の利いた誠実な対応のことです。また「あの人はしょっぱいやつだ。」という使い方もします。この場合の「しょっぱい」は、たいしたことないという意味となり、相手を見下すニュアンスで使う言葉です。
「しょっぱい」とはどんな味?
「しょっぱい」は、塩味の効いた塩味が濃い味を指します。それではどんな調味料が「しょっぱい」に当てはまるのかみていきましょう。
「しょっぱい」調味料
どんなときに「しょっぱい」という言葉を使うのかを考えればわかりやすいでしょう。料理で塩味が濃いもの、塩味が効いているものを表すので、代表的な調味料は「塩」と言えます。そして日本料理で欠かせない「味噌」「醤油」が挙げられるでしょう。現在では、いろいろな調味料に対して使われていますが、もともと日本にあった調味料に使われていたと考えられます。
まとめ
「しょっぱい」の意味、語源、方言について紹介しました。「しょっぱい」は全国の共通語と思っていた方もいるのではないでしょうか。実は東日本を中心とした方言でしたね。全国には味を表す方言がまだまだたくさんあります。この機会に調べてみてはいかがでしょうか。