中秋の名月(十五夜)とは?
中秋の名月は、秋のお月見をするイベントだとご存知の方も多いでしょう。しかし、ただ月がきれいな日というだけではありません。「中秋の名月」とはなにか、どうして満月を「十五夜」というのか、何をすればいいのか、食べ物は何を用意すればいいのかなど、疑問を一気に解決できるよう、詳しく解説いたします。
十五夜って何のこと?
「十五夜」とは満月のことを表します。月の満ち欠けの周期は、新月からおよそ15日で満月になり、また15日かけて新月になります。多少のズレはありますが、およそ30日周期で満月(十五夜)の日があります。年に12~13回の満月があることになります。
中秋っていつ?
昔の暦では1~3月が春、4~6月が夏、7~9が秋、10~11月が冬とされており、秋の真ん中の日、つまり旧暦で八月十五日の夜が中秋の名月とされていました。必ずしも中秋の名月の日が満月になるとは限りません。さらに現在の暦と昔の暦では一ヶ月のずれがあるため、9月中頃に「中秋の名月」の日があたることが多いようです。
中秋の名月には何をする?
中秋の名月には何をすればいいのでしょうか?日本では昔から「中秋の名月」は自然の実りに感謝をささげる日とされてきました。
- お月見をする
- お供え物をする
- 収穫に感謝したり祈りをささげる
- お月見どろぼう
食べ物のお供えはいつするの?
お月見のお供え物はいつお供えし、いついただけばいいのでしょうか。中秋の名月のお供えは、月を眺めながらいただくものとされています。ですので、お供えをしたらすぐ食べても大丈夫です。果物や野菜などをお供えする場合はともかく、お団子などはすぐ固くなってしまいますから、お供えしたらその日のうちに美味しくいただきましょう。
中秋の名月のお供え物の種類
中秋の名月の食べ物は、必ずこれじゃないといけないと言ったものはありません。しかし、定番の食べ物や、中秋の名月によくお供えされる食べ物がいろいろあります。収穫に感謝するイベントなので、秋の収穫物をふんだんに使った、自然の恵みを感じられる、幅広い料理が食べられています。
中秋の名月の食べ物①お団子
中秋の名月のお供えものとして欠かせないのはやっぱりお月見団子ですね。お団子の種類も、餡の入ったものやあっさり食べやすい白玉団子、みたらし団子、三色団子、うさぎの形のお団子などバリエーション豊富です。お月見らしい雰囲気がでるので、ぜひ用意したいですね。
中秋の名月の食べ物②里芋の煮物
中秋の名月には、里芋が昔から食べられています。これは、稲作(お米作り)が日本に伝来するよりさらに昔、里芋などが主食として食べられていたことに由来しているようです。収穫に感謝といえば里芋だったのかもしれませんね。里芋の煮物はお手軽にできるのも魅力です。
中秋の名月の食べ物③栗ご飯
秋の収穫物といえば栗。マロンケーキやモンブランなどのスイーツもありますが、中秋の名月にぴったりなのはやっぱり栗ご飯ですね。お団子やけんちん汁、里芋の煮物など他の食べ物との相性もばっちりです。
中秋の名月の食べ物④果物
収穫に感謝する行事ですので、りんごや柿などの秋の果物をお供えするのもよいですね。果物を籠盛りすれば写真映えもよく、秋らしい雰囲気がでます。
中秋の名月の食べ物⑤月餅
こちらは中国のお月見イベントで食べられている定番のお菓子です。月餅と書いて「げっぺい」と読みます。中国の暦で「中秋節」は、日本と同じく旧暦8月15日(現在の9月中頃)に行われ、円満や完璧を意味する満月を祝う行事とされています。月餅は中秋節に食べられるお菓子で、黄身餡が入ってずっしりと重く、食べごたえのあるお菓子です。
次ページでは中秋の名月のお供えにぴったりな食べ物の作り方をご紹介します!
出典:筆者撮影