オーブン粘土を使うときの注意点
注意点①作り上げるまでに時間がかかる
オーブン粘土は、オーブンで手軽に焼けるので自宅で簡単に陶芸ができますが、作成~乾燥、焼いて完成するまでに1週間~10日程度かかります。1日で作ることは無理なので、自由研究やプレゼントなど使う日にちがあらかじめ決まっているものは、日にちを逆算して作りましょう。
注意点②トースターや電子レンジは使えない
オーブン粘土は、電子レンジやトースターでは作れません。オーブン粘土の焼き上げ温度は160℃前後です。それ以上の温度では焦げてしまうだけでなく、最悪の場合、火災の原因になってしまいます。電子レンジやトースターでは、温度を調節できません。オーブン、もしくは電子レンジのオーブン機能を使いましょう。
注意点③焼くと縮む
オーブン粘土を乾燥させたり焼いたりすると縮んで一回り小さくなり、厚みも薄くなります。そのためうまく加減して作らないと、入れたいものが入らない、強度が足りなくて壊れてしまうということになります。仕上がりが小さくなることを見越して、1割~2割程度大きく、そして厚く作るとちょうどよいサイズにできるでしょう。
注意点④大きな作品は割れやすい
植木鉢などの大きい作品は、乾燥して縮むとひび割れたり欠けたりしやすく、難易度が高いです。最初は、感覚を掴むためにブローチなど小さなものから練習することをおすすめします。また、場合によっては作品の自重でつぶれてしまうこともあります。大きいものを作るときは、粘土を多めに使い、厚みをしっかりともたせて作るのがうまくいくコツですよ。
注意点⑤直接加熱して使用できない
オーブン粘土で食器を作った場合、陶器なので一見レンジやオーブンなどでも使えそうですが、実は直接加熱して使うことはできません。別の器で温めてから盛り付けましょう。また、意外に注意すべきなのが食洗機です。食洗機は高温で強い水圧をかけて洗うため、コート剤が傷ついたり、はがれたりする可能性があります。優しくスポンジで手洗いするようにしましょう。
オーブン粘土で作るおすすめ手作り陶器3選
アイデア①食器
オーブン粘土では平皿や湯のみだけでなく、深皿やマグカップ、箸置きなどいろいろなものが作れます。おすすめはカップとソーサーのセットです。洋風のカップとソーサーに、陶器の落ち着いた色と独特の風合いをもたせることで、和モダンのようなスタイリッシュな器ができますよ。おそろいのコーヒースプーンを作ってもよいですね。
アイデア②インテリア雑貨
オーブン粘土で作ったインテリア雑貨は、陶器の滑らかさと素朴さをもち、ナチュラルテイストや北欧テイストの部屋にぴったりです。オブジェはもちろん、信楽焼のたぬきや招き猫、シーサーなど一風変わった置物も自分好みのデザインで作れます。アロマキャンドルのホルダーやランプシェードなどアイデア次第でさまざまなものができますよ
アイデア③ブローチなどのアクセサリー
オーブン粘土でつくったモチーフの後ろに、ブローチやヘアゴムなどの金具を取り付ければ、オリジナルのアクセサリーができあがりますよ。特にブローチは小さくて形も作りやすいため、初心者にもおすすめです。アクリル絵の具で色付けしてコート剤を塗れば、陶器の風合いを生かした素朴でほっこりとした温かみのあるアクセサリーになります。
オーブン粘土で楽しく陶器を作ろう
オーブン粘土は、自宅のオーブンで焼くことで簡単に陶器を作れます。既製品ではなかなか見つからないデザインも作れますし、自分で手作りすることで愛着もわきますよ。オーブン粘土はここでご紹介したアイデア以外にも、アイデア次第でさまざまな可能性のある素材です。ぜひ、お気に入りの一品を作ってみてくださいね。
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制作過程で割れてしまうこともあるので、多めに作っておくと安心ですよ。