一人暮らしの野菜不足って?
進学や就職など、自立をきっかけに一人暮らしがはじまることがあります。一人暮らしをはじめると、外での人付き合いが増えたり、洗濯や掃除をしなければならなかったりで、料理まで手が回らないですよね。お腹がいっぱいになる米や肉はとるけれど、忙しいとつい野菜の栄養が不足してしまいがちです。
野菜不足になるとどうなる
ところで、野菜が不足すると人の健康にどのように影響するのでしょうか。野菜に含まれる栄養素はサプリメントやプロテインでも摂取できるのでは?と考える方もいるかもしれません。そもそも子供のときから野菜が苦手という方もいるでしょう。それでも、栄養を野菜からとるのをおすすめする理由を2つ見ていきましょう。
カロリーばかり摂りすぎる
カロリーをたくさんとれば、栄養がとれるものではありません。人は口にいれた食べ物を噛むことで、脳が満腹だと感じます。米やパンなどの炭水化物は大切な栄養素ですが、それほど噛まずに飲みこむことが多く、食べ過ぎてしまいます。将来の健康を考えると、米やパンの糖質をとる前に野菜を食べて、血糖コントロールも意識していきたいですね。
栄養が不足する
一人暮らしをはじめてから風邪をひきやすくなった、やる気が起きない、疲れがとれない。これらの不調は野菜不足が原因かもしれません。ビタミンやミネラル、食物繊維はすべてがバランスよく働くことで血液中の酸素量を保ったり、消化吸収能力を維持したりします。また、人の免疫力は腸が左右するともいわれ、野菜不足による便秘は体の不調のもとになります。
ネットスーパーでも新鮮な野菜を買えるから安心して!次に、どのくらい野菜を食べればいいのか見てみよう。
1日にとるべき野菜の量
1日350g以上が目標値
1日に必要な野菜350gでとるべき栄養素は、主にカリウムや食物繊維、抗酸化ビタミンです。これらは、サプリメントではなく毎日の食事で取りいれるのがよいでしょう。また、カルシウム摂取のために緑黄色野菜を120gとるのが目標とされています。つまり、淡色野菜と緑黄色野菜をバランスよく食べられる方法を考える必要があります。
栄養素の適量摂取には、野菜350~400gの摂取が必要と推定されることから、平均350g以上を目標とする。
緑黄色野菜と淡色野菜
緑黄色野菜とはカロテンの含有量が多いものを指し、それ以外の野菜を淡色野菜と分類しています。以下の例にあるダイコンやカブは淡色野菜ですが、葉の部分は緑黄色野菜です。カロテンの多い緑黄色野菜の方が栄養価が高いと感じやすいですが、淡色野菜に豊富に含まれる食物繊維やカリウム、マグネシウムは生活習慣病予防に欠かせない栄養素です。
淡色野菜の例 | ダイコン | ハクサイ | タマネギ | ゴボウ | カブ |
キャベツ | キュウリ | モヤシ | ナス | レンコン | |
緑黄色野菜の例 | ニンジン | ホウレンソウ | トマト | シュンギク | カボチャ |
ピーマン | ブロッコリー | ゴーヤー | コマツナ | インゲン |
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確かに最近、野菜を食べてない気がする。それに、近くにスーパーがないのよね。