シャトー・ペトリュスってどんなワイン？気になる価格帯や味・香りは？

シャトー・ペトリュスは、世界でも影響力のあるアメリカのワイン評論家、ロバート・パーカーが「ワインというより神話の象徴」と称した高級ワインです。また、ケネディ家やロックフェラー家などのアメリカの名門一族が愛したワインとしても知られています。

フランスワインの産地では「ボルドーワイン」と「ブルゴーニュワイン」の2つの産地が有名です。シャトー・ペトリュスは、ボルドーの右岸地域にあるポムロール地区を代表するシャトーの高級ワインとして知られています。

シャトー・ペトリュスの畑は、ワインの原料となる「メルロー」の栽培に適した黒粘土質の畑です。水分を適度に保水できる粘土質の土壌と緻密な管理によって、とても質のよいメルローが収穫されます。ポムロール地区で高品質なメルローが収穫できるからこそ、シャトー・ペトリュスのような最高級ワインが生産されるのです。

シャトー・ペトリュスは、基本的にメルロー種が95%でカベルネ・フラン種が5％の比率で作られています。近年はメルロー種100%で作られることが多くなっていて、カベルネ・フラン種が使われることはほとんどなくなっています。

無名だったワインが、急に注目を浴びることによって高い値段で取引されるようになることがあります。そのようなワインを「シンデレラワイン」といいます。シャトー・ペトリュスも1878年パリ万国博覧会にて金メダルを獲得し、高価格で取引されるシンデレラワインになりました。

シャトー・ペトリュスがあるボルドー右岸のポムロール地区は、ボルドー左岸のメドック地区と違い小規模なシャトーが多く、ポムロール地区の生産量はとても少ないという特徴があります。その希少性もあって、シャトー・ペトリュスは値段が高騰しやすいワインとなりました。以下で紹介するワインは2020年6月の価格です。

一般的にメルローを用いたワインは「口当たりが優しい」といわれています。「奇跡の味」と評されるシャトー・ペトリュスの特徴をくわしく見ていきましょう。

• ブラックチェリーなどの果実を煮詰めたジャムのような粘り気
• 重なりあうような芳醇なボディ（ボディ＝味わい深さ）
• 力強い存在感ながらなめらかな口当たり

• トリュフや湿った土の香り
• なめし革のような独特な深み
• セクシーな香り

シャトー・ペトリュスを実際に飲んだ方たちの感想も紹介します。

シャトーペトリュスは希少で入手困難な高級ワインのため、口にできる機会はそうそうありません。しかし、実際に味わってみないと本当の価値は分からないものです。もしもこのシンデレラワインに出会う機会があったなら、ぜひ濃厚でなめらかな味わいを楽しんでみてくださいね。